マーケティング

ぶっちゃけ儲かんの?たこ焼きから学ぶマーケティング

どーも澤井です。

本日は、たこ焼き屋ってぶっちゃけ儲かるの?

というお話を、ぼくの経験を元にマーケティング目線で解説するで。

文章を読むのがめんどいわ!

というあなたは動画解説バージョンもあるから動画をチェックしてな。

ぼく自身のたこ焼き屋としての経歴は?
というと、

高校を卒業した平成元年から25年までの25年間。

最初は移動式販売の露天商としてスタート。

夕方になったらホームグランドにしていた地元の駅前の超一等場所に軽バンでバーンと乗り付ける。

もうねぇ、駅降りて10秒もかからないくらいのどまん前です。

で、軽バンの後ろのハッチを開けたらオープン!みたいな感じで営業しててんな。

(露店のじっさいの写真)

それから数年後、結婚し子供もできるので地に足をつけるために自分のお店をかまえて、通信販売も経験。

楽天、Amazon、ビッダーズ、ヤマダモール、自社サイトで冷凍のたこ焼きや、お好み焼き、焼きそばを売ってたんやわ。

で、けっこう真面目ちゃんに頑張ってたから、楽天ランキングで1位をとったり、東京池袋の東武百貨店で催事出店したり、阪神間の粉モノのうまい店ベスト8に読者投票で選出されて、リビング紙に掲載されたりしたんやで。

あと、当時からブログを書いてたんやけど、自分のブログをブログランキングというサービスの社長・経営者部門にエントリーしてたんやわ。

で、そのブログランキングでも1位をとったことある上位ランカーやったんやわ。

だから、関西テレビから取材のオファーが来たんですわ。

えぇー!テレビ局から取材受けるなんて俺すげー!と思ったのも束の間。

取材の目的は、なんと、『社長のお宅(豪邸)拝見』やったんです。

7階建てのマンションの最上階に住んではいたものの、家賃10万ほどの3LDKなんて、どー考えても小市民。

って事で、丁重にお断りしたのです。

が、ここだけの裏話。

当時取材のオファーをくれた担当者から「じゃあ、誰かVIPな金持ち社長を知りませんか?」と質問されたんです。

でな、当時たまたま、とある高額塾を受講中やったんです。

その塾の塾長さんは、今でこそ全国レベルで有名人な与沢翼さんやったんですわ。

今でこそ投資家として成功した大富豪、という権威性を手に入れておられますが、当時はアパレル事業で破綻して情報業界に参入して来たばかり。

で、六本木ヒルズには住んでたけど、だんだんと稼げてきて、初めてご褒美にフェラーリを買っちゃいましたー!みたいな感じやったんですわ。

(チンピラっぽいけど温厚なおじさんです)

だから即答で「与沢翼さん、というすごい方が東京におられますよ!」と伝えたことを今でも覚えとります。

まー話がちょっとそれたけど、あの時、震える指で高額塾申し込みの決済ボタンをクリックしたから、今のぼくがある、と言っても過言とちゃいますわ。

話戻すわな。

で、なんやかんやで、たこ焼きをのべ70万人に販売して4億円ほど売り上げを上げました。

自分の腕一本でくるくる、くるくるたこ焼きを4億円分焼いたんやでー。笑

(宇宙一のたこ焼き)

で、ぶっちゃけ儲かるのか?儲からないのか?

というと、結論は、

まったく稼げないってことはないけど稼ぎにくい商売

という感じですかな。

ここからは、マーケティングの観点をまじえながら、なぜ稼ぎにくいのか?という理由を解説してゆくで。

理由①参入障壁が低い

たとえば、たこ焼き屋さん意外にも、美容院やラーメン屋、整体院、ネイルサロンなどの店舗ビジネスってさ、お金さえ準備すれば誰でもできるやんか。

けどな、

誰でもできる商売=価値が低い

と考えることができるんやわ。

なんでかっていうと、どこででも簡単に手に入れることができる希少性がない商品やから。

ってことは、価格競争になりやすい商品。ゆえにリターンも少ないって事になるねん。

マーケティングを勉強すると、「差別化が大切」ってことに気づくねんけど、まー生半可な努力じゃむずいで。

理由②儲かるビジネス4原則とまったく真逆

堀江貴文さんが提唱しとる儲かるビジネス4原則ってのがあるねんな。

【儲かるビジネス4原則とは?】
原則①小資本で始められる
原則②在庫を必要としない
原則③粗利が高い
原則④継続課金である

これら4つやねんけど、

【たこ焼き屋をあてはめると】
・店舗契約しなくてはならない
・原材料や容器、袋など在庫が必要
・利益率がわるい(粗利55%)しかも、単価も低い。解決策→高単価化&クロスセル
・単発売り。解決策→月額〇〇円で食べ放題みたいなの、はアリかも?

まー、見事に全ての原則に当てはまってへん、という。笑

ぼく自身、一皿8個400円で粗利230円のたこ焼きをうるお店を持つために、1000万円の借金しましたからねぇ。

当時は、お店をオープンすることがゴールになってたけど、そこから右肩上がりに稼ぎ続ける事、がめっちゃ重要やで、ってこっちゃで。

理由③ 売り上げに限界がある

ここでは、たこ焼きって、どれくらい稼ぐことができるのか?ってことを数字を使ってシュミレーションしてみるわな。

【1面でたこ焼きが18個焼ける18穴、という鉄板を使った場合の売り上げをシュミレーションしてみる】

販売価格は、8個入り400円。だから一粒50円✖18個で1面で売り上げは900円となる

たこ焼きが焼けるまでの時間は15分ほどやから1時間に4回転できるやんか。

ってことは、900円✖4回で、鉄板1面の1時間の売り上げは3600円となるやろ。

で、ぼくは、28穴という鉄板で同時に4面焼くことができるんやけどフツーは3面が限界やねんな。

だから、この計算でいくと3面✖3600円=10800円やから、1時間で売れる売り上げは10800円となるやろ。

が、この数字はあくまでも、火力マックス1時間必死でたこ焼きを焼く、かつ、たこ焼きが売れ続けた場合の数字やねんわ。

で、10800円売り上げるためには、10800円➗400円=27人を集客するという計算になる。

ってことは1時間に27人を集客する場合、およそ2分ごとに、一人のお客さんに買ってもらう必要があるんやわ。

けど、経験上いうけど2分に一人集客し続けるんは、めちゃめちゃハードルが高い。

楽天市場の催事で、池袋の東武百貨店で一週間、催事出店した時は、たこ焼きの鉄板は5面でぼく含むスタッフは6名大勢で挑みました。

(催事の入店証)

で、オープンの10時から閉店の20時まで、死にものぐるいで焼いたんやけど、、売り上げは30万くらい

腕がもげるほど焼きまくったけど、アッパー30万でした。

経費や材料費を引いたら、ぼくの手元に残るお金は大したことないで。

理由④季節や天候、景気など外的要因に売り上げを左右される

まーたこ焼き屋に限ったことちゃうけど、外的要因に売り上げを左右されるビジネスはしんどいで。

たとえば、たこ焼き屋の場合は、

・真夏のお昼間なんて人っ子ひとり歩いてない
・雨が降ったら極端に売り上げが下がる
・連休明けや、給料前は売り上げが下がる
・イベント日に売り上げが激減する。クリスマスはケーキに、節分は巻き寿司に負やる

このように、自分ではコントロール不能なできごとに売り上げを左右されるんやわ。

コロナ禍の今なんか、ホンマに悲惨やんか。

飲食店、旅行業会、百貨店、それらに関わる卸業者、物流、生産者など、コロナという外的要因に人生を狂わされている方がたくさんおられる。

だからこそ、手を出すべきではない、とぼく個人は考えとるで。

まとめ

・参入障壁が低い
・儲かるビジネス4原則、に反している
・売り上げに限界がある
・季節や天候など外的要因に売り上げを左右される

などなど、まーっこまでたこ焼き屋についてマイナスの部分だけ言ってきました。

けどな、

心を込めて焼いたたこ焼きを、「めっちゃおいしいわ!」と、お客さんに喜んでもらえると、本当にうれしいで。

そやから、稼ぎを気にしない場合は、たこ焼き屋を開業するのはOK

でも、もしチャレンジするんやったら儲かるビジネスの4原則に反しとる厳しいビジネスである、と認識して参入する必要があると思うで。

ちなみに、ぼくがもう一度たこ焼き屋をやるか?といえば自分でお店をかまえてやる、というやり方はもうしません。

たこ焼き屋の開業サポートとか、経営のコンサルティングならOKです。

この方法やったら4原則を満たしとるからねー。

って事で、最後まで読んでくれてありがとう。

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