マーケティング

お財布を気にせずに腹いっぱいお寿司を食べたい!

このような、こっそり秘密にしている欲求を
満たしてくれる、カッパ寿司が始めたうまいキャンペーン。

https://www.kappasushi.jp/challenge/tabeho/

飲食店にとってアイドルタイムは地獄の時間帯です。

*アイドルタイムとは?
忙しいピークの時間帯の反対をさす意味で、
ランチタイム後の14時〜17時くらいまでの
お客さんがほとんど来ない時間帯のことです。
(深夜帯とかもそう)

ぼく自身も、たこ焼きや時代
このアイドルタイムにかなり苦しめられました。

真夏の昼間なんて、もー最悪です。

温暖化の影響で玄関をあけた瞬間に、
「やべ、ぶっ倒れるかも?」と感じて
思わず外出を控えちゃうほどクソ暑いです。

そんな中、アツアツのたこ焼きを
わざわざ買いにくるモノ好きなんて
この世にいるのですか?

ってことです。

商店街の5斜路の角地に店舗はあったのですが
真夏の昼間はひとっこ1人歩いていませんでした。
(アーケードなしで、まともに西日が直撃する立地)

で、クソ暑さから逃れるためにスタッフに
お店を任して、自分だけ涼しい場所に避難してました。

しかし、人を雇っている。ということは
売り上げに関係なく人件費がかかります。

で、最終的には14時〜17時は休憩時間と称して
お店を閉めていました。

まぁ、お昼はランチをだして夜は居酒屋さん、
みたいなお店はこのような営業スタイルが一般的です。

が、ハコのおっきなチェーン店とか
24時間営業のお店なんかは、そうはいかない。
(最近、すき家は閉めてるお店多いですよね)

だから、アイドルタイムをどのようにやり過ごすか?

で、業績がかなり変わるのです。

なので、カッパ寿司が始めた食べ放題って
企画はめちゃいいよなぁ、っと感じました。

しかし、価格は60分で男性が1580円(税抜き)と
飛び抜けてお得に感じるか?

といえば、そうでもない。

で、そもそも、一皿100円の寿司を
60分以内に16皿(元以上)も食べれるのか?

だから、もしかしたら10皿ほどで
お腹いっぱいになって損するかも?

なんて不安に感じる人が
続出するかもしれません。

ですが、ニーズがあるかどうか?

ってことを少数の店舗で事前にテストして
大行列ができたので、反応がとれる
といことは立証済み。

ということで、満をじして全店舗でスタートする
ことになったみたいです。

そして、ぼく的にメリット、デメリットを
考えてみました。

先にデメリットを言いますが
ひとつしか思いつきませんでした。

たとえば、

ギャル曽根とかジャイアント白田とか
もえあずのような

大食いフードファイターが連日50人くらい
詰めかけてきたらやばいかな、と。

開始15分でシャリなくなりましたー!

みたいな事態になりかねない。

ですが、まぁありえないでしょう。

で、次にメリットはと言うと、

まず、食べ放題に参加するためには
Webもしくはアプリで事前に
予約しなければならないんです。

と言うことは、

この時点で個人情報(リスト)を
ゲットしているので、

今後、プッシュ型のマーケティング策
を仕掛けることが可能となります。

たとえば、

節分や誕生日、クリスマスなどの企画や
閑散期の割引企画、何かしらの理由をつけて
クーポンを配布する、リピートを促す仕掛け

などなど、いろいろなアプローチを
お店側から仕掛けることができるようになるので
かなりのメリットがあります。

で、次のメリットは、廃棄ロスカットで
コストを削減することができます。

回転スシなので、お寿司をある一定量は
レーンに流しておく必要があります。

が、時間が経つにつれて鮮度が落ちるし
ネタの水分も減ってきます。

なので見るからにパサパサ感が伝わり
見栄えも悪くなる。
(ぼくはこの状態のスシを長老と呼んでます)

だから、時間がたったお寿司はもったいないけど
廃棄しなければならないのです。

ですが、60分と限られた時間の
食べ放題にやってくる

お客さんの心情をイメージすると、、

「元を取り返してやる」

とか、

「原価より多く食べて得してやろう」

このように考えているのでは?
と想定することができます。

と言うことは、

時間以内にできるだけ数を食べてやろう!

と気合を入れてスタートしますよねぇ。

ってことはですよ、

タッチパネルで注文したお寿司が
到着するまでの時間がもったいなく感じちゃうんです。

「あー、はやく来ねーかな。
時間なくなっちゃうじゃん!」

と、ヤキモキした気持ちになる。

しかし、目の前にはクルクルとお寿司が
まわっているんです。

すると、あまり食べたいネタで
はないかもしれないけど

「えぇーい、この際なんでもいいから
損しないために食っちまえ!」

ってことになる。

と言うことは、

レーンに回っているお寿司が
どんどんとはける。

結果、廃棄ロスのカットになるんです。

で、次のメリットは話題性です。

ぼくがこの情報をネットで知ったように

業界初の企画をすると、マスメディアに
取り上げられます。

結果、バイラルが起きる。

と言うことになるんです。

いかがでしょうか?

まぁ、うまくいくかどうか?
なんてことはフタを開けないとわかりませんが、

アイデアひとつで、地獄のアイドルタイムを
激変させることができる。

という未知の可能性を感じてもらうこと、
ができたのではないでしょうか?

ちがう、たとえですが、

大阪のどこかのカフェで、アイドルタイムに
「ケーキ食べ放題」をやっているお店もありましたよ。

そんなことすると、赤字になって損するんじゃない?

と思うかもしれません。

しかし、よくてトントン、
わるくて、少しのマイナス

だけで、”新規顧客を獲得”できる。

と発想を転換することで、
モチベーションや今後の業績が変わりますよね。
(業界によっては、新規顧客1人獲得に数万円なんてざらですから)

私ごとではありますが、

実家で居酒屋やっている親父とママ母に
この考え方を理解してほしいのですわ、マジで。

自分で気づかないことには、
どーにもならないんですがねー。

もし、あなたが店舗商売していて
「どーせ、この時間帯はあかんで」
とアイドルタイムを諦めちゃっているのなら

何かできることはないかな?

と、今一度考えてみることでパッとした
ヒラメキがあるかもしれませんよ。

ではまた。^^

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