自営業つづけてきたけど、もうダメっぽい
今のままじゃ、子供の進学なんて100%ムリ
自営業から転職して安定収入が欲しい
このような、40代の自営業だけど転職ってできるの?というお悩みを持つあなたのためにぼくが40代で自営業から転職した実体験をお話しします。
結論からいうと、2社に応募して「本命」と「すべり止め」ともにパスして本命に入社しました。
半年くらいがんばって、月給35万くらいもらえました。
あとで、その時の給料明細をお見せしますね。
ぼくの職歴はこんな感じ
高校卒業→たこ焼き露天商で起業
37歳の時にお店をかまえる
41歳の時に自己破産
・露天たこ焼き
・ネットビジネスで生計を立てる
43歳、露天が不安定なので転職
(ネットを使ったビジネスは継続)
45歳、2年間会社員をして再独立
47歳、現在自営業
ざっとですが、このような職歴です。
ぼくが転職した理由は、当時たこ焼きの露天商(移動式販売)とネットを使ったビジネスで生計を立てていました。
しかし、露天商での売り上げが年々さがりつづけてキビシイ状態になってました。
かといって、ネットビジネス一本にしぼっても、まだまだ不安定。
だから、完全に自営業を引退してサラリーマンになるためではなく、「再起業のためのつなぎ」として就職することにしたのです。
43歳まで自営業しかやったことない男が、この先サラリーマン一本で嫁やまだ幼い3人の子供たちを明るい未来に連れて行ってあげれる、というイメージができませんでした。
だから、ダブルワークするための時間を確保することができる。
ってこと前提で、転職先を探しました。
40代自営業から転職先をえらぶときの3つポイント
サラリーマンがヘッドハンティングされて転職するのと、40代の自営業者が転職するのでは、まったくわけがちがいます。
年齢的なビハインドもそうだし、多くの方が「自営業の人=協調性のない自分勝手な人」という固定観念をもっている。
など、マイナスとなる要素がたくさんあります。
だから、そもそもの選択肢が限られています。
しかし、その限られた中からも慎重にえらぶ必要があります。
①これまでの人生で得た「知識」や「経験値」を生かせる分野を選ぶ
年齢的なマイナス要素はどうすることもできません。
ですが、20数年間つちかってきた経験値や、それらによって手に入れた知恵は武器になります。
転職を機に、積み上げてきたものを封印してしまうのはもったいないです。
だから、自分のもっている武器をすべて洗いだして、有用できる業種を選びましょう。
②未経験の異業種では100%新卒者の方が市場価値が高い
新入社員として入社してすぐは、一兵卒です。
ですから、会社がお給料を負担して、「給料に見合った働きができる人材」になるまで育てる必要があります。
そう考えると、40過ぎた未経験のおっさんを雇い入れるには会社は、かなりのリスクがありますよね。
ですので、未経験の職業をえらんだ場合は、安く買いたたかれてしまうことを覚悟する必要があります。
③「倒産」したり「即リストラ」されそうなリスクのある会社をさける
自営業の辞めどきは「時代」と「金」具体的な引き際とは?にも書いたんですが、この先、10年から20年ほどの間で、今ある職業の47%がなくなる、といわれています。
とりあえず、飛びついて入社したけど55歳くらいの時に倒産した、なんてことになったら洒落になりません。
だから、衰退することが予測できる職種には就職しないほうがいいでしょう。
「そんなより好みできる身分じゃないわ!」と言いたくなるかもしれませんが、慎重に考えてください。
40代の自営業が転職するための3つの方法
①ハローワークに行く
ぼくは、業種と面接を受けたい2社が既にあったので、よくわからないけどとりあえずハローワークに行くことにしました。
すると、紹介できると言われたので、そのままの流れで面接までいけました。
②付き合いのある業者や親類・知人からの紹介
自営業をやっている人にはけっこう自営業同士、横のつながりがあったり、仲の良い取引先の社長さんなどがおられます。
また、縁故関係のほとんどが自営業、なんてパターンも多いです。
そして、紹介の良いところは、信頼関係ができていること。
と、自分のスペックを相手が知っている、ところです。
だから、タイミング次第では、うまく転職することができるかもしれません
③手軽に探せる転職サイトで探す
1人一台スマホをもっている現代は、「転職サイトを使って探す」と、いう人がもっとも多いです。
「年齢」「住んでいる場所」「やりたい職業」「欲しい年収」などを入力するだけで、情報に見合った会社がたくさんでてくるので、とても便利です。
業界によっては、人手不足で求職者の取り合いになり入社祝いに20万円をくれる、みたいな特典を目玉にしている求人サイトもあります。
飲食・建築・工場・経理・税理士・歯科医・デザイナー・IT関係、看護師、保母さんなど、ありとあらゆる業種をカンタンに見つけられるのでおすすめです。
サラリーマン経験ゼロのぼくが面接をクリアするために気をつけた9つのこと
ここでは、43歳にして、生まれて初めての就職のための面接を受けるにあたり、ぼくが気をつけた9つのことを紹介します。
・履歴書は人物像がにじみ出るほど
思いを込めて書き込む
・申し込みの電話の時点からチェック
されていると心得るべし
・髪型やヒゲ、服装など清潔感のある
身だしなみにする
注)喫煙者は臭いにも気をつかう
・面接で来社した際はとにかく
「全員に元気よくあいさつする」
・面接官にはペコペコではなく
姿勢をただし自信をもってハキハキ
と話す
・自分が会社に価値提供できる
「理由」と「根拠」をのべる
・相手の目を見て本音で
しっかりと話す
・退室の時も、丁寧にお辞儀をして
あいさつをする
・どこで誰が見ているかわからないの
で帰るまで気をぬかない
私立高校の入試の面接以来の、しっかりとした面接だったのでけっこう緊張しました。
40代自営業から転職して感じた3つのメリットとデメリット
自営業とサラリーマン両方を経験してぼくが感じた、メリットとデメリットです。
自営業から転職して感じたメリット
メリット①毎月決まった日にお金が通帳に振り込まれる
「毎月きまった日にお給料が振り込まれる」これが、一番メリットを感じましたね。
経済的な不安によって胃がキリキリする心配事から解消されましたよ。
②仕事とプライベートを区別できる
自営業の場合は、とにかく稼ぎつづけなければならないので気も体も休まることがありません。だから、たまの休みの日でも、一日中仕事のことが、頭から離れませんよね。
しかし、サラリーマンは就業時間が終わった瞬間に仕事から解放されます。
帰宅途中にコンビニよって缶ビールをプシューっと飲んだりして、ホントめっちゃ自由になれた気がしました。
③決まったことだけやればいいので労働時間が大幅に短縮
ぼくが就職した会社は、労働基準法違反は「絶対厳禁」というルールがありました。
だから、残業はしましたが、それほど時間を拘束されないホワイトな会社だったんです。
それに、自営業時代に、ほとんど休みなく16時間労働を3年ほどやった経験があるのでぶっちゃけ楽チンだ、と感じました。
自営業から転職して感じたデメリット
①仕事によっては人間関係に苦しむ可能性がある
ぼくは、客商売出身ということもありコミュニケーションの大切さを知っています。
だから、部署関係なく毎日、顔を合わす人、全員にあいさつをしました。
で、中には「ふんっ」みたいな人もいるんですわ。
しかし、毎日まいにち繰り返すことで会社のはみ出し者的な存在の人とも打ち解けることができましたよ。
ぼくは恵まれていましたが「理不尽な上司」が幅を利かせている職場の場合は精神的にダメージを受けるかもしれません。
デメリット②イヤな仕事でもがまんしてやる必要がある
ぼくもそうですが、自営業出身者って変なプライドをもってます。
だから、時々「なんでこんな誰でもできるような作業をやらなくちゃならないんだ」なんて思うことがありました。
けど、お給料をもらうために雇ってもらってるんだから、そもそも文句を言う方がおかしいですよね。
デメリット③会社という看板を背負っているので横柄な態度はNG
名前がそこそこメジャーな会社や大学に在籍する人が事件を起こすと、「〇〇株式会社の誰々が」とか「〇〇大学の誰々が」と会社や学校の名前をマスコミにだされますよねぇ。
たとえば、「電通の〇〇が」とか「東大の〇〇が」みたいに。
ぼくが入社した会社もグループ全体だと1万人以上いる大きな会社でした。
まぁ、信号無視をするな、とか自転車の保険に入れ、みたいな細かいことから、コンプライアンスの分厚い本があったり、けっこううるさかったです。
40代自営業からの転職でも35万円くらいは稼げる
初月は8万円ちょっとでしたが、コツをつかんで半年目でこれくらいの額になりました。
額面約35万円の給料明細書を公開
総支給額 346.598円
手取り 298.018円
となってますが、この月はミスして罰金1万円がマイナスされた数字です。
あと、賞与は年に2回あって、それぞれ手取りで20万円くらいです。
多い少ないは別として、43歳の自営業が転職しても、これくらい給料はもらえるんです。
もちろん、選ぶ仕事にもよりますが、ちょっとでも希望を持ってくれたのなら明細書を提示した意味があるのでうれしいです。
また、給料にプラスして、次の本業にするためにやっているビジネスからのダブルでの収入があったので、まぁよしでしょう。
まとめ、40代の自営業でも転職はできる!
いかがでしたか?
「もう、この年齢だし、俺のことを雇ってくれる会社なんてあるのか?」
とか
「組織に入ってうまくやっていくことができるの?」
または
「給料が安い」
など、いろんな心配事があるかもしれません。
ですが、転職すれば、不安で苦しい毎日から解放され、収入が安定している。
という安心感を得ることができます。
で、今の時代は政府が副業解禁と大々的にいってるくらいなので、会社員として給料をもらいながら不足分は副業でまかなえば良いんじゃないですか。
自営業経験者のあなたは、「よっしゃやったるでー」というバイタリティをもっているはずです。
くよくよと悩んでいても現状なんて変わらないので、一歩ふみだしてくださいね。
自分が行動することでしか結果を得ることができない、なんてことはわかっておられるでしょうから。
最後まで読んでくれてありがとう。