自営業を始めようと思ってるんだけど何からどう始めればいいんだ?具体的な方法が知りたい。
というお悩みを解決するための記事です。
だって、一国一城の主人だもん。
けど、やり方がさっぱりわからない。誰か、教えてー!
ぼくは、たこ焼き屋を25年ほどやってたので教えてあげるよ。
けど、むずかしいんじゃないの?
気合と根性さえあれば・・・
ってのは、ウソ!笑
方法さえわかれば誰でも始められるよ。
今から、具体的に説明するから読んでね!
この記事を読むことでわかること
・自営業を始める前に
準備しておくこと
・自営業を始めるまでの
3つのステップ
・自営業を始める前に知っておきたい
3つのメリット・デメリット
・自営業に向いている人・向いて
ない人ってどんな人?
高校卒業と同時にたこ焼き屋で起業して、25年で70万食、約4億円ほど売り上げたので、机上の空論ではなく経験者のお話です。
自営業を始める前に準備しておくこと
今は副業ブームなので、いろんな自営業の始め方についての本がでています。
そして、インターネットが普及しているので、誰でも簡単に自営業を始めることができるめちゃくちゃいい時代になりました。
しかも、たくさんの種類のビジネスがありますし、スマホ1台あれば今すぐに始めることができるビジネスもあります。
が、勢いだけで始めるのはおすすめしません。
事前に、しっかりと準備をしておきましょう。
家族と話しあって協力を得る
奥さんや子供がいる場合は、必ず心の内をしっかりと打ち明けて協力してもらえるようにしておきましょう。
自営業を始めると、いろんな波風がたちます。
そして、ドリームキラーというのですが、まわりの友人や親、同僚、上司などが「自営業なんて不安定で危険なことやめておけよ」と全力で阻止してきます。
しかも、奥さんや子供たちも例外ではないんです。
だって、将来が不安だから。
ですから、家族が一致団結してひとつの方向に進めるようなるまで、家族会議を何度でもやってください。
1年くらい無収入でも食べていける生活費を確保する
どのようなビジネスで自営業を始めるのかにもよりますが、固定費がかかる店舗ビジネスを始める場合はびっくりするくらい経費がかかります。
ぼくの実例だと、
店舗の家賃 13万5000円
水道光熱費 約5万円
通信費 5000円
ビジネスを維持するだけで、毎月これくらいのお金がかかります。
さらに、金融機関から融資を受けていたので、
毎月14万円の返済
それに設備投資のリース代や定額課金のサービス代、その他もろもろかかってきます。
さらにさらに、
家族が住むための家賃や食費など生活費として、およそ30万が加算されるのです。
しかも、サラリーマンとちがって、自営業の場合は毎月決まった日にお金が振り込まれる。なんてことがないのでめちゃくちゃ不安定です。
今は、固定費がかからない在宅スタイルで仕事をしているので負担はありません。
が、副業ではなく会社をやめてゼロスタートの場合は、最低1年間は無収入でも家族が暮らせるたくわえをしておくこと、をおすすめします。
根拠なき自信に楽観視するんじゃなく最悪の事態を想定しておく
自営業を始める人って、キホン楽天家がおおいです。
今はまだスタートアップの時期だからたいしたことはないけど、ポテンシャルはそこそこ持ってる。それに自信だってある。
そして、「未来の俺はけっこうスゴいことになっているはずだ!」とたかを括っている人がめちゃくちゃ多いのです。
これ、まさに過去のぼくのことなんですが、「俺は大器晩成型なんだ」と謎の暗示を自分でかけて無理な投資を続けて取り返しがつかないことになった経験があるんです。
「もしも」の時のために即キャッシュを準備できるようにしておく
ぼくがやっていた、たこ焼き屋というビジネスは、季節や天候、景気にもろ左右されるビジネスです。
最高気温が連日38度を超えるような酷暑や、1週間ほど雨が続く梅雨時などは、めちゃくちゃ売上が下がるのできびしかったです。
また、たとえば、自営業は体が資本です。
ですが、インフルエンザに感染したり心労がたたって倒れてしまう可能性もあります。
もしくは、不慮の事故でケガして入院なんてこともあります。
まぁ、あまり考えたくはありませんが、大病を患って長期離脱、なんて可能性もゼロではありません。
ぼくは、じっさいに手の甲を骨折してしばらく商売ができなくなったことがあります。
ですが、稼がないと月末の支払いができないし、家族にご飯を食べさせることもできません。
だから、お医者さんの忠告を無視して、気合いでたこ焼きを焼いたこともあります。
(ビニール手袋をしていますが、パンパンに腫れています)
ですので、蓄えがある場合はいいんですが、「もしも」の時に備えて、まとまったキャッシュをいつでも準備できるようにしておく必要があります。
キャッシングできるクレジットカード、もしくはちょっと抵抗があるかもしれませんが消費者金融のカードをつくっておく。
というのもリスク回避のひとつの手段である、と考えることができます。
そこまでする必要はないんじゃないの?と思うかもしれませんが、自営業者、つまり個人事業主は社会的信用が低いです。
だから、ローンやカードの審査がかなりきびしいです。
賃貸マンションに引っ越すだけでも、やれ「書類だせ」だの「連帯保証人を2人つけろ」だの、意外に苦労しますよ。
ですので、あなたがまだサラリーマンであるなら、社会的信用がある今のうちに「万が一の時のための保険」として手元においておくことをおすすめいたします。
自営業を始めるまでの3つのステップ
ここでは、自営業者デビューするまでの具体的なステップを解説いたします。
自営業の始め方ステップ① どのようなビジネスをするのか?を決める
巷でよく、「得意や好きなことをビジネスにするのか?」もしくは「需要があって稼げるビジネスがいいのか?」なんて論争を耳にします。
しかし、人それぞれ価値観がちがうので、優劣をつけることはできません。
そして、自営業経験の長いぼくの答えは、というと・・・
好き嫌い、得意苦手うんぬん以前に、極力、失敗した時のダメージが少ないビジネスを選びましょう、です。
結論は、堀江貴文さんが推奨しておられる「儲かるビジネスの4原則」
・小資本で始められる
・在庫がない
・利益率が高い
・毎月、定額課金がある
これらの条件を満たしているビジネスがベストです。
なぜ、ベストと言い切れるのか?
ざっくりとですが、ぼくの実体験を話します。
たこ焼き屋デビューは露天商だったので小資本ではじめることができました。
ですが、家族をもち地に足をつけた商売をしたいと考え店舗を構えることにしました。
店舗の保証金、改装費、設備投資、備品、材料の仕入れ、求人広告、ユニフォーム、折込チラシ、それらに加え、当面の運転資金も確保しなければならないので1000万円の借金をしました。
そして、たこ焼きなので、大きな額ではありませんが当然、原材料の在庫が必要になります。
売値は8個300円で、粗利が6割の160円なので利益率は低いです。
もちろん、定額課金されるような仕組みもありません。
これらのように
・高資本
・在庫あり
・利益率が低い
・定額課金なし
という「儲かるビジネスの4原則」と真逆のビジネスをしたために最終的に自己破産したのです。
商売人のせがれとして生まれ、幼少期から「商売は薄利多売だ」と父親から教育され、その教えを信じていました。
そして、身をもってその考え方は間違いである。という経験をしました。
だから、現在はコンサルタント、コピーライター、自分の情報コンテンツを売る、アフィリエイトをする。
これらのように、「儲かるビジネスの4原則」を満たしていて、パソコンとネット環境、それに自分の体ひとつあれば稼ぐことができる働き方をしています。
極端なたとえですが、
たこ焼き屋の店主として自営業を始める。
もしくは、
たこ焼きなどの飲食店を始めたい人たちに、始め方や、集客の方法や、リピートしてもらうための施策を教えてあげたり、自分の知識を売ったり、他人の商品を誰かに紹介して売れたらバックマージンをもらえるような働き方で自営業を始める。
これら二つ、どちらのビジネスを選ぶことで、あなたの未来が輝くと思います?
ということです。
ホンマ慎重にえらんで下さい。
関連:年齢・資格・資金は関係なし!「自営業で儲かるおすすめの業種5選」
自営業の始め方ステップ② 開業と届けを出す
自営業を始めるための法的な手続きは「開業届け」を税務署に提出すれば完了です。
開業届けの用紙を手に入れる方法は3つ
むずかしくてややこしい手続きなどなく、とにかく開業届けに記入して提出した時点で個人事業主になれます。
そして、開業届けと同時に、確定申告をするための申告書の提出が義務ずけられています。
「青色」とか「白色」と略して呼ばれ2種類あるのですが、「青色申告承認申請書」を提出してください。
ぼくは、白色申告を何年かしたのちに、青色に変えました。
なぜ、青色に変えたのか?というと、
・白色申告の場合、以前までは帳簿は
つけなくても良かったのですが、
つけるように義務化された
・青色申告2期分なければ、銀行の
融資が受けられない
(門前払いをくらいました)
*日本政策金融公庫で融資を申し込む場合
は新創業融資制度があるので、該当しま
せん
・税金を節約できる
これらのように白色申告のメリットが、何一つないなと、自分で感じたのではなく顧問契約した税理士さんに教えてもらったので青色に変えた、というか丸投げしてました。
開業届を出せばOK
自営業の始め方ステップ③ ビジネスをスタートさせる
退職金をはたいて、念願の蕎麦屋の開店だ!というように、よく自営業を始めることをゴールをしてしまっている人がいます。
しかし、ここからがスタートなのです。
お店を、ただ開けただけではお客さんは来てくれません。
・未来のお客さんに商品やサービスを
知ってもらうためにはどうすればい
いのか?
・継続的に新規のお客さんを集める
ためにはどうすればいいのか?
・リピートしてもらうためには
どうすればいいのか?
たとえば、
店舗の内装や外装にこだわってるし、商品のクオリティもバッチリ。
だから、これで商売繁盛まがいなしだ。
なんて、思ってる人がめちゃくちゃ多いですが、そうは問屋はおろしてくれません。
専門用語でマーケティングいうのですが、
自営業を始めると同時に「お客さんがお店に足を運んでくれるまでの導線」をしっかり準備しておいてくださいね。
自営業を始める前に知っておきたい3つのメリット・デメリット
ここでは、ぼくの経験上の自営業のメリット・デメリットをお伝えいたします。
自営業のメリット
自営業のメリット①誰にも文句を言われず、やりたい放題できる
自分がトップなので、誰にも文句を言われることなく好き勝手できます。
しかし、「自営業を始める前に準備しておくこと」でもお話ししましたが、家族とコミュニケーションをとるための時間は必ず確保してください。
元上司や同僚、友人、親の意見はすべてスルーしてもいいですが、奥さんにだけは想いを理解してもらいましょう。
自営業は忙しいので、家族と会話する時間がなかなかとれません。
そして、「俺のがんばっている姿を見せているから、話なんかしなくても大丈夫だろう」という考え方は甘いです。
奥さんも不安や不満をたくさん抱え、話す相手がいないので相当のストレスを抱えています。
そして、お金のことが原因で顔を合わすたびにケンカなんてことになりかねません。
これも過去のぼくがした経験なんですが、離婚寸前1年間別居したことがありますよ。
家族の幸せのためにがんばっているのに、こんなことになっちゃたら本末転倒です。
けど、奥さんもいたわってあげてな
自営業のメリット②働き方を自由に選べる
自営業はどのような業種を選ぶのも自由だし、働く時間も自由です。
飲食店経営は、基本、労働時間がながいですし休日や連休が稼ぎどきなので思うように休みが取れません。だから、「自家ブラック化」なんて例えられています。
また、フリーランスと呼ばれるインターネットを使って仕事をしている人は、時間に縛られることがありません。
だから、起きる時間、寝る時間、仕事する時間、遊びの時間を自分で調節することが可能です。
俺の理想とするライフスタイルはどのような感じなんだろう?
と、イメージすることで、自分にピッタリな働き方がわかります。
自営業のメリット③稼ぎは青天井、億万長者も夢じゃない
月収30万、50万、100万、
年収1000万、3000万、1億円
自営業はサラリーマンとちがって、稼ぐ金額にリミットはありません。
だから、夢がひろがりますよね。
かといって、月収30万円の人がいきなり1億円なんて宝くじでも当たらなければ手に入れることはできません。
まぁ、当たり前ですが。
だから、目標を立てて確実に一歩ずつステップアップしていきましょう。
自営業のデメリット
自営業のデメリット① 保証がない
自営業とサラリーマンの決定的なちがいは、毎月決まった日にお給料が振り込まれないことです。
だから、売上を上げなければ即倒産です。
そして、福利厚生もありません。社会保険の場合は、費用を会社が半分負担してくれますが、自営業の場合は、全額自己負担です。
しかも高い!
医療分とか支援分など、ややこしい計算をして算定され、自治体によって上限額も変わるのですが、ぼくが住んでいる尼崎の場合は、現状は年間98万が最高額です。
あと、サラリーマンの場合は厚生年金に入りますが、自営業は国民年金です。
専門家ではないので、正しい数字ではないですが、ググって調べたところ国民年金の平均月額は「55.464円」とのことです。
まー、国民年金だけでは死ぬ寸前まで引退は無理ですね。
そもそも、年金をあてにするような人は自営業をしないとは思いますが。
自営業は収入に上限がないので夢はあるけど、老後のために資産を残していかなければない、というリスクがありますよね。
自営業のデメリット②すべて自己責任
「景気が回復したらなあ」「夏なんて来なきゃいいのに」「味のわからんお客ばっかだ」
たこ焼き屋時代のぼくは、すべての責任を外になすりつけていました。
しかし、
・売上が悪いのなら、
売上が上がるように工夫をする
・季節に左右されないビジネスをする
・お客さんが来ないのは
選ばれていない証拠
このように、改善しようとしなかった自分に責任があるのです。
ですが、この考え方に気づけた瞬間に世界観ががらっと変わりました。
ぼくの好きな言葉で、
他人を変えることはできない、
だらか自分が変わるんだ
という言葉があります。
自営業のデメリット③ 社会的評価・信用度が低い
自営業は社会的な評価や信用度が低いです。
どうしてかというと、サラリーマンとちがって不安定だからです。
まぁ、これからの時代はサラリーマンであってもリストラされたり倒産してしまうリスクはさらに加速します。
ですが、「稼げる仕組みができていて、その組織化されている中にいる一員」と「体ひとつで稼いでいる個人」これら両者を比較すると、評価・信用度ともに前者がうわまわるのではないでしょうか。
自営業に向いている人・向いていない人ってどんな人?
最後の章では、自営業に向いている人と向いていない人をお話しします。
自営業に向いてる人
・ 自分の可能性を信じて野心があること
ただの「楽天家」や「自信過剰」はよろしくないですが、自分の可能性は信じる必要があります。
それと、「絶対に成功してやるぜ!」という強い野心も必要です。
どうしてかというと、
自営業って、先が予測できないし、答えのない世界を自分で切り開かなければならないから。
だからこそ「俺は絶対にやれる!」と自分の可能性を心底信じていないと途中で挫折してしまいます。
ぼくなんて、47歳の今も「俺は年収1億円くらい稼げるポテンシャルを秘めた男だ!」と真面目に信じてますよ。
・ 先行きが不安でも努力し続けられる人
先ほども、いいましたが、
「真っ暗けのトンネルの中に、足元だけ照らすことができるロウソクを持って入り、見えない出口を心折れることなく探し続けられる強いハート」
が必要です。
・ すべてを自分の責任だ!と捉えることができる人
自営業のデメリットの一つとかぶるので、割愛します。
が、、
自営業に向いてない人
・他人に答えを求める人
このような質問をする人は、自営業に向いてないので諦めたほうがいいです。
A,自分でがんばろう、そんな方法あったら億万長者だらけやで。
A,世の中にたくさんのノウハウが出回っているので、片っぱしから試したらええやん。
誰かに教えてもらうのではなく、自分でビジネスをするんだから自分で調べて考えて行動しろ、ということですね。
・ 失敗に恐怖を感じる人
人は、なぜ失敗を恐れるのかというと、幼少期から受けてきた影響が関係します。
お茶をこぼしたり、テストの点数が悪かったら、お母さんや先生に怒られながら生きてきました。
だから「失敗=悪でわるいこと」というような価値観を植えつけられてしまっているのです。
ですが、ビジネスの世界は、真逆です。
チャレンジ→失敗→検証→改善→チャレンジ
どのような大企業でもこのループを繰り返しながら成長するのです。
ありきたりで陳腐化された名言ですが、エジソンさんも
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。
と、言っておられますしね。
ですので、失敗はチャレンジした人にしかできない貴重な体験なのであります。
よーし、失敗しまくるぞ!
・ なんでも他責にする人
自営業のデメリットで「すべて自己責任」というお話をしたので多くは語りません。
とにかく、
嫁の機嫌が悪いのも「笑顔にしてやれない俺に責任がある」
反抗期の娘に生意気いわれても「パパの接し方に問題があるんだ」
このような捉え方ができるくらい自己責任マインドをDNAに刻み込んでください。
【まとめ】自営業を始めることは簡単!けど、考え方や事前準備も大切です
いかがでしたか?
自営業の始めること、じたいは簡単です。
①どのようなビジネスをするのかを決める
②開業届けを出す
③ビジネスをスタートする
たった3ステップでOKです。
ですが、自営業を始めるにあたり、もし失敗したり想定外のことが起きた場合のためにしておくべき準備。
または、メリットやデメリット。それに、向いている人と向いてない人。
など、じっさいに経験したことがなければ気づくことができない考え方や物事をとらえる視点。
などを交えながらお話をしてきました。
長くなってしまいましたが、最後まで真剣に読んでくれてありがとうございます。
ぼくの経験談があなたのお役に立てればうれしいです。